2016年6月24日金曜日

わらしべ

【わらしべ通信 NO.41】
6月19日(日)
定例会の出席者は16名、欠席者4名。
窓の外は強い雨と街頭演説の声……負けないように気合を入れてスタート。

まずは、原稿用紙1枚で完結の3部作。速読後の合評です。
実際の歴史を背景に、ダジャレを用いた楽しい作品でした。
歴史が苦手なメンバーからも「興味がわいてきた。参考書にしても面白いかも」と声があがりました。

つぎは、動物とおばあさんとの交流を描いた、中学年向きのお話しです。
関わりから生まれた行動が個性的で、ほのぼのとした昔話のようでした。
「日常生活の説明が過多かな?」「ファンタジーの部分を多くして、低学年向きにしてみては?」の提案が出ました。

最後は、男の子三人の友情と成長が書かれた、低学年向きの童話でした。
男の子を育てた経験を持つ作者ならではの作品。
「ある、ある! 男の子ってそうなのよね~。でも、ちょっとお母さん目線かな」
行動に大人の手が必要な年齢の主人公を描くときの難しさを、みんなで考えました。

「わらしべ第2号」発行後の感想と反響について。
新聞にも掲載され、冊子の問い合わせや見学希望などの連絡を頂いています。
様々な方からのご感想は、励みになり、刺激になり、力になります!

本日のスペシャルな「おまけ」ブックトーク。
岡田淳さん好きのメンバーが、本を紹介してくれました。
子どもの感覚や感性が強く残っておられる作家さんだな~という感想が出ました。
作品の主人公に目線を合わせる……簡単なようで、とても難しいことですね。

                      (担当: つじ まり)


2016年6月20日月曜日

とんとんぼっこ

梅雨のあい間の青空が広がる6月18日。とんとんぼっこの合評会を開催しました。
合評会といっても、今回は臨時です。合評会をやりたいと、メンバーから声があがったので、「じゃあ、集まれる人で」と軽いノリで開いた会であったにかかわらず、9名全員の参加! 高知からも、愛媛からも海を越えてやってきました。

はじめに、5月に東京で行われた児童文芸家協会総会に出席した巣山が、サークル懇親会等の報告をしました。
つぎに、研究会員から、そよ風賞優秀賞の受賞がきっかけで正会員になったメンバーが、研究会員のときの体験談を話しました。
その後、いよいよ合評会。提出作品が6編。
タイムキーパーに名乗りをあげてくれたメンバーの采配で、一作品につき25分が、きっちりと守られました(なんせ、遠くから集まってくるので、帰りの船やバスの時間がシビア)。
毎回、みんなで合評していくうちに、そのときそのときの提出作品にほぼ共通するテーマが、ふしぎと見つかります。今回のテーマは、「主人公をだれにする?」でした。
ひとつの作品に登場する、複数のキャラクター。そのうちのだれを主人公にするか、だれの視点で書くかで、物語はがらりと変わります。登場人物の中から主人公をチェンジするのは勇気のいることですが、チャレンジすることで、物語の可能性が広がることも。

会が終わったあとは、時間のある人でお茶しました。チェーという聞きなれない飲み物は、ベトナムのおしるこだそうです。とろりとした冷たいバナナチェー、おいし〜。
おしゃべりしていると、あっという間に時間がたち、JRで帰る人がおもむろに「今日はカープだ!」
気づけば、カープのデイゲームが終了する時刻。…ということは、赤い服を着た大勢の人たちが、いっせいに駅になだれこむ。JRが混む!
あわてて、お開きになりました。ちなみに、この日、鈴木がサヨナラホームランを打ち、カープは逆転勝ちでした。

次回のとんとんぼっこは、7月23日(土)を予定しています。午後1時からひろしま市民交流プラザで。
                             (巣山ひろみ)