2017年2月10日金曜日

とんとんぼっこ



 この冬は雪がよく降ったので遠方からの参加者が心配でしたが、今年初の例会128日は暖かくよい天気でした。
まず、昨年一年間の会計報告ののち、今年の活動計画について。合評会は年4回、1月、4月、7月、10月に行うこととし、今年新たに取り組みたいことなど話し合いました。
合評作品は7作品、時間を延長して合評しました。
昨年の童話塾で拾ったタネを育てようと取り組み続けているお話は、どこにこだわるかを再確認。公募に向けたお話は公募の求める物語にどう近づけるか。同じ主人公のいくつかの短い物語を中編にまとめてみる試みや、思春期の少女の親子関係を親とはぐれた動物と絡めて描いた作品はどちらも生き物への思いが詰まって、整理が必要。そして、思いが詰まっているといえば、昨年から書き始めた方の作品。実体験から得た、たくさんの思い出があるせいで、まだ、事実をならべたあらすじになっていると指摘がありましたが、それを『読める物語にしたい』という思いに、みな全力応援のかまえです。
「事実に縛られない。少しずつ場面を切り取って描いていこう」というアドバイスは、全員にも共通するところです。伝えたいことを、盛り込みすぎず、どこにフォーカスして伝わるように描くか。今回、共通していたところのようでした。
自分で書いているときには見えにくいことが、人の作品を読むと気がつくという実感もあり、合評の力も上がってきているようです。
それぞれが自分の課題を見つけて向き合う空気が感じられ、『合評の基本』を忘れずに活動を続けて行こうと気合をいれて、とんとんぼっこ三年目、スタートです。
次回は4月22日土曜日の予定です。            (さとうともこ)