2017年7月31日月曜日

とんとんぼっこ

7月29日(土)13:00〜17:00

 広島はあつい1日でした。
 今回は、初めて、講師を迎えての勉強会です。
 講師は楠章子先生です。
 会員全員の10作品を事前に読んでいただいて、指導を受けました。
 2人欠席でしたが講評をしていただき、欠席者に伝え、みんなの財産となりました。
 楠先生は、自分が学んだことはどんどん伝えていきたいと自己紹介で言われた通り、あついハートとつめたいブレインで4時間ずうっと話され、メンバーひとりひとりが抱えている暗闇に光をあててくださいました。
 少しだけ紹介します。
 
 1、グレードを考えて主人公を設定する。
   そのグレードの子どもが読みやすい文章を書くこと。
   (原典とリライト作品を提示されて、納得!)
 2、絵本テキストの場面割は、起承転結の流れ、ページをめくる喜びを考えること。
   (絵本を提示されて、納得!)
 3、自分の作品を説明文と描写文に分けて分析すること。
   (例文を提示されて、納得!)

「ポロっと目から鱗が落ちた気がする」というメンバーの言葉が出ました。
 他にも、ストンと胸に落ちたことを紹介しましょう。
  
 1、どんな主人公がどう変わるのか書く。
   主人公がなぜ変わらないといけないのかが必要。
 2、伝えたいことをラストまでねじれないように書く。
 3、主人公に行動させて、子ども目線で書く。
 4、出尽くしているような題材でなく特色のあるものを考える。
 5、最初の原稿ではまだ物語の入口にすぎないことはよくあること。
   そこからねばって長い年月をかけてでも物語にしていくことが大事。

 作品の表面をなでるだけではなく、土台を動かす力強い講評でした。
 「根本から書き直すつもりで、ねりなおします」
 こんな気持ちになったメンバーもいます。
 楠先生には、とんとんぼっこのかたいドアをトントント〜ンとノックしていただきました。もうねばり強く書いていくしかありません。
 
 楠先生がお土産を持ってきてくださいました。沢田先生からことづかったそうです。
 休憩時間に包みを開けてみんなびっくり! トンボ玉です。
 とんとんぼっこのパワーア〜ップ!!
 いいことがありそうな気がします。

 楠先生、沢田先生、児童文芸家協会のみなさま、本当にありがとうございました。

 体調が悪くて、今回を最後にメンバーが1人退会することになりました。でも、書き続けるそうです。離れていても応援したいと思います。
 次回は10月28日(土)です。

                             (西谷 まち)



2017年7月27日木曜日

だんでらいおん

 7月1日協会の事務局にて、たんでらいおんの定例合評会を行いました。
参加者は会員メンバー6名、体験入会者1名でした。
 合評会は、メンバーの長編/短編/絵本テキスト作品、体験入会者の作品があり、メンバーの豊かな発想や視点で、良い点や問題点と色々と語られました。
「絵本テキストも良いけれど、やや長編ものもトライしては?」など、今までの作品を通し、馴染みが出てきたメンバーならではの意見もあり、刺激的でした。各作品について作者が内容に迷っている部分なども皆でストレートに指摘し、作品が磨かれていく時間に感じました。
 ある作品の内容から、おなら(笑)の話題や女子、男子の視点の違いなど話が脱線して、楽しさ、笑いもあり、とても充実した1日でした。
 私としては的確な指摘や意見が新鮮で、メンバーの皆さんに感謝です。今回は小学生の娘も一緒で小学生にとって協会事務局は児童書の宝庫で、本に親しんでいました。

会員メンバーの近況報告です。
*真山みな子さん、わたなべちとせさん 児童文芸「書きおろし童話展2017」出品。
*わたなべちとせさん 「児童文芸 2017年6・7月号」
特集:大好き♪歴史もの/表紙イラスト、創作童話 「あめだまゴール」掲載。
わたなべさんの今回の表紙イラストは親しみ豊かでユーモラスもありで好きです。
*嘉瀬陽介さん 「児童文芸 2017年6・7月号」同人誌評 掲載。
*音森ぽこさん 「児童文芸 2017年6・7月号」if… エッセイ掲載。
 保育雑誌「すきっぷ4月号(2017年度)株式会社メイト発行 お話し&五行詩 掲載。
*私、金井真紀 イラスト作品やグッズ、毎年(年/2回位)グループ展を開催しています。
2017年6月 銀座 Bartok Gallery 「絵エプロン」展。
2017年6月Café  Gallery  Musashino  絵本&イラスト「colors of palette」展。 
2017年2月世田谷区/松本記念迎賓会館クラシックイベント イラスト7作品展示。
2016年5月「mother」展 横浜Gallery fu。(Maki KANAI)
2016年5月「絵グラス」展/2015年5月「風にふかれて気ままな旅・時間・気分」展/2013年「なかよしともだち家族」展 銀座Bartok Gallery。
2014年5月/2013年5月 絵本&イラスト「はらぺこライオン」展 荒木町coffee &galleryゑいじう。
2015年12月下北沢Cafe Eiershale 個展。その他、活動しています。

次回のたんでらいおんは11月11日 忘年会も予定しています。
                              (金井 真紀)




2017年7月24日月曜日

わらしべ

【わらしべ通信NO.54】

 7月16日、うだるような暑さの午後、14名が集いました。

この日はまず、顧問の沢田俊子先生よりご恵送の正岡慧子先生の『創作のおまもり』をみんなで分け合いました。キラキラきれいな「トンボ玉」20粒は、それぞれ個性あるわらしべメンバーを思っての、ありがたいプレゼントです。「どれにしようかな?」と迷いながら選んで、一同はにっこり! 沢田先生、ありがとうございます。








次に、情報交換や報告、今後の活動についての話し合いを少々。
そのあと、合評です。
今日はあらかじめ提出された短い作品が3つ(うち1つは絵本テキスト)と、当日速読希望の、ほぼ1枚童話5編(連作)を合評しました。いただいたトンボ玉のように、全く違う個性の作品です。

皆しっかり読んできて、意見がたくさんありました。
私が印象的だったのは、「モチーフにする素材について、しっかり調べてから書かないとダメだと思って」と、作中には書かれていないことを色々と調べていた作者の発言です。

今回は、真摯な姿勢で出た意見から紹介します。
・自然現象について調べた事は、普遍性をもたせ読者にわかるように書く
・書くきっかけになった風景の感動に酔いすぎない
・擬音語のニュアンスは、対象年齢を意識すべきかどうか
・幼年向け作品に使用する形容詞の選び方
・回想部分の挿入を避けるための書き方
・絵で伝える想定でも、セリフや地の文で生き生きした言葉がほしい
・王道の古典オマージュは、意外性とシュールなオチで笑える
などです。

今日の意見は賛否の分かれるものが多かったですが、それぞれの作者にとって真面目に参考になるものだったのではないかと思います。

冊子3号の発行も視野に、これからもどんどん合評をしていきましょう!
                                                                                    (担当:藤谷クミコ)